ナイロンコード使用に注意!草刈機(刈払機)を故障させない使い方⑩選!

  • URLをコピーしました!
マキタ ナイロンコードカッター「ウルトラオート4」
マキタ ナイロンコードカッター「ウルトラオート4」

ナイロンコードで草刈機(刈払機)を使っていると、突然エンジンが停止して、その後にうんともすんとも言わなくなってお釈迦になる時があります。

ナイロンコードの利用はチップソー以上にシビアです。

チップソーで問題ない使い方だとしてもナイロンコードでは問題になる場合があります

例えば、刃に草が絡まっていたら?

チップソーならそれを除去せずに作業する人は多いかもしれません。しかし、ナイロンコードで同じことをすると草刈機(刈払機)は簡単に故障します。

草刈機(刈払機)のエンジンは考えている以上に繊細だからです。

この記事では草刈機(刈払機)でナイロンコード利用する際に故障させない使い方を紹介しています。

ざっと目を通すだけでも参考になるかと思います。

目次

ナイロンコードカッターは安全!ただ、草刈機(刈払機)には負荷!

引用:国民生活センター「刈払機(草刈機)による飛散物のテスト結果」

安全に草刈りするならナイロンコードカッターがオススメです。

軽快チップソーは危ないからです。

ちなみに、おすすめのナイロンコードは「ノコブレード」が切れ味が良くて耐久性が抜群です。変わり種で言えば「300号のまぐろ釣り用のテグス」も純正よりも長持ちすると言われています。

ナイロンコード本体のオススメはマキタ純正で人気がある「ウルトラオート4」です。

ナイロンコードとチップソー(金属刃)の違い

ナイロンコード金属刃
安全性
切れ味
飛散物
刈払機への負荷
小石・障壁の草刈り
適している雑草柔らかい草硬い草

ナイロンコードは金属刃よりもすべてにおいて安全・安心です。

金属刃に対してナイロンコードが絶対に劣るのは「切れ味」です。ナイロンコードは金属刃と異なり刃物ではないからです。

そんなナイロンコードで厄介なのが「刈払機への負荷:▲」です。

刈払機への負荷:▲というだけあり、ナイロンコードの使用を誤ると刈払機のエンジンが普通にぶっ壊れます。

ナイロンコードの使用で刈払機が故障するケース

草刈機(刈払機)は思っているほど頑丈ではありません。

特に排気量が20ccあたりの小型な機種でナイロンコードを利用すると、満足に動かないなど動作不良が簡単に起こります。

また、たかが「この程度で?」という原因で故障します。

ナイロンコードの使用で草刈機(刈払機)が故障するケース

  • 猛暑の夏場に2本出しのナイロンコードを4本出しで使用
  • 猛暑の夏場にナイロンコードを長めにして使用
  • 夏場に排気量(パワー)のない草刈機でナイロンコードを使用

ちなみに、チップソーの利用ですらシビアです。

例えば、直径230mmの刈刃が標準装備の小型草刈機で直径255mmの刈刃をつけて使うだけでも故障するときがあります。高々2.5cm(25mm)だけの違いです。

小型機種に積まれる非力エンジンはきちんと動いていても、クラッチが空滑りして摩擦熱でダメになったりするので厄介です。

草刈機(刈払機)が故障する原因は「熱」

草刈機(刈払機)が故障する原因は「熱」です

ナイロンコードの使用で草刈機(刈払機)は特に高熱になりやすいです。


ナイロンコードはチップソーに比べ回転数が上がりづらい
 
草の抵抗を受けやすく絡まったりする
👇👇

エンジンクラッチが空回りして摩擦となり、エンジン部が高熱になります。
 

クラッチ周りの部品が耐熱性でないと、熱に耐え切れず焼き切れたりします。

エンジンが故障すると当然メーカー修理になります。修理代は保証が効かなければ、1〜2万かかります。

ナイロンコード利用で草刈機(刈払機)を故障させない使い方⑩選!

草刈機(刈払機)はほんの些細な不注意でもエンジンが故障します。

ナイロンコードは草の抵抗を受けやすく、エンジン内でクラッチが滑ります。

問題なく草刈機(刈払機)が動いていようが、エンジンは高熱で寿命を縮めていたりするので注意が必要です。

下記でナイロンコードの利用で、特に注意すべき使い方を紹介しています。

① 猛暑、炎天下の夏場利用を避ける。

耐熱加工されてない限り、どんな機械でも確実に「熱」に弱いです。

そもそも草が夏に伸びるので夏場利用は避けられないかもしれませんが、「暑い日」での利用はなるべく避けましょう。

炎天下でナイロンコードを4本出しで、20〜30分だけで動かすだけでエンジンがお釈迦になります。

② 長時間にわたって草刈りをしない。

そもそもですが、草刈りの長時間作業は想定されていません。

作業者の健康上、草刈りには作業時間が決められているのはご存じでしょうか?

1日の草刈りの作業時間は2時間です。

エンジンの健康も考慮すれば、草刈りは30分から1時間程度に収めるべきでしょう。

③ 刈刃φ255以上の草刈機(刈払機)を使う。

マキタ MEM2651UHTの軽快チップソーはφ230
マキタ MEM2651UHTの軽快チップソーはφ230

あくまで目安です。

小型機種かどうかを判断するのにチップソーの直径も目安にできます。

とは言え、僕が買ったマキタ MEM2651UHTに標準装備されているチップソーの径は「φ230」でした。

ただ、チップソーφ230を標準とする草刈機(刈払機)で、φ255のチップソーを使うと故障することもあるので注意が必要です。

2ストの排気量23cc ≒ 4ストの排気量25cc

排気量23ccの2ストロークエンジン草刈機(刈払機)は、4ストロークの排気量25ccレベルと同等と言われています。実際のパワーは2ストロークの方が上だからです。

④ クラッチ周りが耐熱部品の草刈機(刈払機)を使う。

マキタ MEM2651UHTはエンジンの隙間から金属が見えるが
マキタ MEM2651UHTはエンジンの隙間から金属部が見える

メーカーによっては耐熱部品を記載する草刈機(刈払機)製品があります。

エンジン内部のクラッチ周りを耐熱部品にすることで、クラッチの滑りによる摩擦でベアリングなどが焼き切られないように対策しています。

しかし、マキタの製品はクラッチ周りの部品についての記載は見当たりませんでした。

ただ、マキタ純正のナイロンコード胴体「ウルトラオート4」の適合機種は「マキタ製エンジン刈払機全機種」と記載があるので、一応はナイロンコードで動かせる前提のエンジンになってるようです。

ホンダ製の草刈機(刈払機)は型番で判断できる。

ホンダ製の草刈機(刈払機)は型番で判断できます。初めて使う人が買おうとしても違いが全く分からないと思いますが。

しかし、Amazon的にはUMK425-UWJTの方がレビュー評価が高いので、初見でナイロンコード向きのUMK425H-UTHTを買う人は少ないかもしれません。

まぁ、僕もそうでしたが草刈機を購入する初心者の方は「ナイロンコードが安全」というのを知らない可能性があるので、普通にチップソーで作業するのかもしれません。

UMK425"H"はクラッチ耐熱製品

UMK425はクラッチ非耐熱製品

⑤ 草刈機(刈払機)の回転数を全開にして使う。

ナイロンコード使用時は、草刈機(刈払機)の回転数をフルスロットルにして使いましょう。

それだけ燃費も悪くなりますが、回転数を上下させながら使うと草が絡みます。

草が絡むだけで、エンジン内部ではクラッチが滑り出すので注意が必要です。

⑥ 排気量26cc以上の草刈機(刈払機)を使う。

マキタ MEM2651UHTは排気量25.4ml
マキタ MEM2651UHTは排気量25.4ml

ナイロンコードの使用は「排気量26cc以上の草刈機(刈払機)」で実施しましょう。

ナイロンコードは小型の草刈機には不向きです。

草刈機(刈払機)の機種により排気量は異なります。

排気量30ccと排気量26ccジャストの機種とでは3〜4キロほど重量も変わります。業務利用でなければ排気量26ccの機種がオススメです。

排気量36ccで重量8kg!

排気量24.5cc

⑦ 切削力のあるナイロンコードを使う。

ナイロンコードは、さまざまなメーカーからいろいろな種類が発売されています。

その中でも切断力があってオススメと言われているのが「ノコブレード」です。

数千円で通常のナイロンコードよりも太くて耐久力もあるので買っておいて損はありません。

⑧ ナイロンコードの長さは10cmまで

ナイロンコードを長く引き出せば「刈れる範囲が広がるから効率的だ」と考えるのは間違いです。

ナイロンコードが長くなるとそれだけ先端の切断力は落ちます。

長くナイロンコードの切断力を保つには草刈機(刈払機)の回転数を上げる必要があります。

目安は草が絡まるかどうかで、草が絡まるならナイロンコードを短くすべきです。

ただ、大方、ナイロンコードの長さは10cm以内に止めた方が良いでしょう。

⑨ ナイロンコードを2本以上で使わない。

ナイロンコードの本数を増やせば、それだけ切削効率が上がると思われがちですが、それ以上に草の抵抗を受けやすくなります。

ナイロンコードを2本から4本にするだけで、受けていた抵抗は単純計算で2倍になります。

それだけ回転数が上がらなくなるということです。

⑩ 草刈機(刈払機)、ナイロンコードに草が絡んだら都度除去する。

草刈機(刈払機)に草が絡んでも本体を停止せずに使う方は多いです。

回転させてれば絡んだ草も飛ぶので、わざわざ本体を止めてまで除去しなくて良いど考えるからです。

ただ、取扱説明書にも記載されていますが、草が絡んだ時点でクラッチがすべって摩擦が発生するので注意が必要です。

おすすめ草刈機(刈払機)は「Makita 4ストロークエンジン 25.4mL MEM428X」

Makita 4ストロークエンジン 25.4mL MEM2651UHT
Makita 4ストロークエンジン 25.4mL MEM2651UHT

草刈機(刈払機)本体に安くて良いものはありません。「安かろう悪かろう」です。

なので、草刈機(刈払機)は高くて良いものを買いましょう。結局、ランニングコストで元が取れるからです。

僕が使っている草刈機(刈払機)は「Makita 4ストロークエンジン 25.4mL MEM2651UHT」ですが、MEM2651UHTの取り扱いは終了しており後継機種の「Makita 4ストロークエンジン 24.5mL MEM428X」がオススメです。

この草刈機(刈払機)のポイントは?

MEM428X

  • 4ストロークエンジン
  • 排気量24.5mL
  • Uハンドル・ダブルスロットルレバー

4ストエンジンは燃費効率がとても良いです。燃料タンクは0.6Lあって一杯にすれば2〜3時間作業できます。

排気量25.4mLのポイントは"馬力"です。草刈機(刈払機)に馬力が無ければ、安全と言われるナイロンコードカッター利用時に摩擦負けしてエンジンが故障するからです。

Uハンドル・ダブルスロットルレバーは、草刈り作業の疲労が軽減されます、ループハンドルよりも腰の負担が圧倒的に減るからです。

コメント

コメントする

目次